ファインダーの向こうにはまだ見ぬファンタジーが …、そんな世界を探訪してやまない夢追い人・フォトグラファー寂のデジカメ拾遺抄
Author:Mitsuru Seki
銀塩写真で遊んだのは遙かに昔今やデジタル全盛時代・・・、あのオレンジ色の薄暗き小部屋、ハイポと酢酸の異臭に酔いしれたあの時空間が、薄れゆく黄昏のなかで今よみがえる、爆愛用のカメラ ボディ: Canon EOS 5D MarkIIレンズ:タムロン AF28-300mm F5.6「我が写真の原点 ①」私の写真の原点は日本画にありました。物心ついた頃には美術館にも足繁く通ったりもしていましたね、特に院展にはよく美術館に行ってました。 画家では山口華陽の作風が大好きでした。 山口華陽《幻化》(1979)中学生の頃からモネやセザンヌ、ピカソ展にはよく行きましたねぇ、だからでしょうか、私は撮影の前にはスケッチのポイントを探しカンバスにイメージを仕上げた上で撮影します。時にはイメージ出来なくて適当にシャッターを押す場合もありますが、そんな時って結果は散々たるものですね、(>o<)「我が写真の原点 ②」学生の頃写真家土門兼さんとの出会いがあった。鳳凰堂を撮影されている時期であったが、仏像を撮る眼光の鋭さに圧倒されたのを今も憶えている。そんな彼が撮った筑豊の少女にも驚愕した。筑豊の少女のあどけない表情を通して鋭く社会に問い掛けるドキュメンタリ写真。いまもこの少女の表情が心に焼き付き私のポートレートの原点となっている。土門拳・筑豊の子供達(1959)